地震、揺れながら思うこと
2020/01/14
現在、北関東に住んでいます。
昨年の12月から地震がたびたびおきています。
震度3や4の地震が3回ほど起きました。
固く動かない地面に私たちは立っている。 と思いがちですが
その地面は、のっそり動く蛇たちに覆いかぶさっている もろい土なんですね。
蛇は思うよりはるかに巨大で硬質で、体内は燃えていて熱く、 そんなものが蠢(うごめ)いて 硬いウロコが摩擦を起こしているような。
そのかすかな摩擦も、 私たち小さな哺乳類はぐらぐらと感じます。
そして感じたときに私は、 やがて来るかもしれない大災害について考えます。
今朝玄関先で家族と話したこと、
職場にある未完成の仕事の書類。
食べかけの野菜チップスや、
ふっくらした蕾をつけたベランダの植物。
災害が起これば、 そこで私の人生が、望んでも望まなくても切れる。
私だけではなく、多くの人生の本がランダムに閉じられていく。
それは来るかもしれない予想だけでなく、 2011年3月11日の事実でもあり。
避けられない災害がもし来るなら、
私は今のうちに何か特別なことをしたいかと考えても、
穏やかな日常で特に思い浮かぶことはない。
時計の秒針がひとつひとつ進むのを5回だけ見て、
固く動かない地面の上に私は立ち、今日の晩御飯の買い出しに行ってきます。